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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科22巻5号

1987年05月発行

文献概要

シンポジウム 人工膝関節の長期成績

マーマー型片側置換術

著者: 立石博臣1 丸岡隆1 楊鴻生1

所属機関: 1兵庫医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.591 - P.596

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 抄録:片側型人工関節はSt Georg型(1969),Marmor型(1972)が使用されて以来15年を経過している.欧米では当初人工関節のlooseningによるリビジョンが数多くなされたため,このタイプの人工関節そのものに対する否定的な意見が多かった.しかし人工関節の形状や材質の改善,高齢者の片側型OAや特発性骨壊死などに適応を限定したため,満足例が85%前後の良好な成績をあげている報告が多くなっている.我々は昭和52年以来,片側型OAに対してMarmor型片側置換術を行い,今回5年以上経過した12症例(13関節)を追跡調査することができた.13関節中ll関節では疼痛は殆んど消失し,屈曲角度も110度をこえ患者も満足している.手術手技でもっとも大切なことは脛骨面の骨切り,術後のFTAが十分矯正されていることであり,適応を体重の軽い,片側型OAで屈曲拘縮や内(外)反変形の強くないものに限定すれば良好な術後成績が得られるものと思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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