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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科22巻5号

1987年05月発行

文献概要

シンポジウム 人工膝関節の長期成績

トータルコンディラー型人工膝関節の経験

著者: 上尾豊二1 山室隆夫1 奥村秀雄1

所属機関: 1京都大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.597 - P.602

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 抄録:昭和53年以来昭和61年4月までのtotal condylar型人工膝関節手術症例57例77関節について臨床成績を検討した.さらにレ線的に手術の正確度を判定し,臨床成績との関連性を検討した.術前の関節状態が術後の成績にどのような関連を持っているかについても検討した.膝関節評価表による術前の点数は平均40点であり,術後が平均76点である.平均29カ月の経過で評価点数は低下していない.可動域を除いて疼痛,歩行能力等全ての項目で著明な改善を得ている.可動域は屈曲が減少するが,伸展が改善するため有用な可動域となっている.コンポネントの挿入角度からみたレ線評価点数は術後成績と関連しなかった.この人工関節は手術上の誤差に対して許容度が大きいと言える.術前の障害程度に関係なく術後は一定の成績が得られており,手技が容易で安定度の高い手術であるといえる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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