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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科22巻5号

1987年05月発行

文献概要

シンポジウム 人工膝関節の長期成績

アルミナ・セラミック人工膝関節

著者: 大西啓靖123 村田紀和123 津山研一郎123 櫛谷昭一123 右近良治123 高山優123

所属機関: 1国立大阪南病院整形外科 2人工関節クリニック 3生体材料研究室

ページ範囲:P.617 - P.627

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 抄録:KOMセメントレス・アルミナ人工膝関節は骨との結合部をアルミナ,摺動部をアルミナ対UH-MWPEの組み合せから成り,脛骨板の中央にステムがあり,ステムより脛骨後面の皮質骨に荷動が伝達される.シミュレーター試験では摺動部において,対金属より対アルミナの方がUHMWPEの摩耗量は1/10以下である.骨との結合部においてアルミナ以外の材料と同様にセメントレス共通の問題点がある.術後4年6カ月〜2年6カ月の30例46膝についての成績は他の人工膝関節と同様可動域以外はすべて優れた結果が得られた.レ線像では約60%にステム周囲に骨透亮像が出現し,RA群の約半数に脛骨板の沈下がみられた.今後の改良点と展望は,骨との結合部にはコーティングされたTi合金又はアルミナのポーラス体表面にHApをコーティングした材料を用い,更に必要に応じて現在開発中のバイオアクティブ骨セメントを用いることである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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