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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科22巻5号

1987年05月発行

文献概要

シンポジウム 人工膝関節の長期成績

KINEMATIC型人工膝関節の手術成績—4年から6年経過観察例の検討

著者: 安田和則1 佐々木鉄人2 松野誠夫3

所属機関: 1北海道大学医学部整形外科学教室 2北海道大学保健管理センター 3美唄労災病院

ページ範囲:P.629 - P.637

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 抄録:1980年から1982年までに行ったKinematic型人工膝関節置換症例70人100膝の追跡調査を行い,62人92膝を直接検診して術後成績を調べた.経過観察期間は4年から6年8カ月,平均5年1カ月である.原疾患はRAが36人54膝(男9人9膝,女27人45膝),OAが26人38膝(男4人4膝,女22人34膝)であった.使用した機種は,I型が3膝,II型が58膝,III型が17膝,IV型が14膝であった.I,IIおよびIII型置換症例の総合評価としてExcellentないしGoodは,RAで81.4%,OAで85.7%,両者の平均で83.3%であった.可動域は,II型で術前平均15〜119°が術後4〜103°に,III型で術前平均15〜97°が術後3〜105°となった.弛みはII型の大腿骨componentの1膝に発生した.感染例はなかった.他の合併症の手術を施行したのが5膝(5.4%)あった.厚さ1mm以上の人工関節下骨の透亮像は,脛骨側には5膝,大腿骨側には1膝みられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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