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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科22巻5号

1987年05月発行

文献概要

臨床経験

頸部砂時計腫の5例

著者: 隅本毅1 鈴木勝美1 佐藤誠1 松本寿夫1 塩川靖夫1 荻原義郎1 向井智志2

所属機関: 1三重大学医学部整形外科学教室 2津生協病院整形外科

ページ範囲:P.665 - P.669

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 抄録:脊髄腫瘍の中で,手術手技困難なものとして砂時計腫がある.砂時計腫は,その特徴ある形態からAntoni(1920)により命名されたが,発育様態が多彩であり,外科的治療に工夫を要する.今回我々が過去5年間に経験した頸部砂時計腫5例について若干の考察を加えて報告する.
 5例中4例はschwannomaで良性であり,全摘にて特に問題をおこしていないが,1例はmalignantschwannomaで他院で5回の手術が行われたが,paravertebral massはいずれの手術時も放置されていた.脊髄砂時計腫の手術にあたり,腫瘍の組織学的特徴にもよるが,再手術例の予後は一般に非常に悪いため,一次的全摘出術を行うべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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