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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科22巻6号

1987年06月発行

文献概要

臨床経験

肘関節炎症状を惹起したOsteoid osteomaの1例

著者: 趙南日1 前田昌穂1 高岩均1 立石博臣1

所属機関: 1兵庫医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.767 - P.770

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 抄録:上腕骨遠位端に発生したOsteoid osteomaが肘関節炎を惹起した症例を経験したので報告する.症例は15歳男子中学生で,主訴は右肘関節の腫脹と疼痛であった.現病歴:昭和59年7月頃より右肘関節の腫脹と疼痛があり,昭和60年1月7日当科を受診,単純X線像では右上腕骨遠位端外側に直径7mmの骨透亮像がみられた.昭和60年3月28日病巣部を周囲の骨硬化した部位を含めて"en bloc"に切除し関節炎症状の消失をみた.病理診断はOsteoid osteomaであり,肘関節滑膜ではリンパ濾胞形成が認められた.
 考察:関節炎症状の発生原因は,血管圧の変化による交感神経への刺激及び疼痛による長期間のmuscle contractureが関与していると推測した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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