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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科22巻6号

1987年06月発行

文献概要

臨床経験

側彎変形を呈したCushing症候群の1例

著者: 山田昌弘1 原田義昭1 島崎和久1 廣畑和志1

所属機関: 1神戸大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.779 - P.783

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 抄録:Cushing症候群は副腎皮質ホルモン過剰により種々の病態を起こすが,骨変化としては骨粗鬆症がよく知られている.このような骨粗鬆症により腰椎の側彎変形をひきおこし疼痛のため観血的治療にまで至った例はまれである.
 症例は54歳女性,約6年前より腰痛が生じ,3年前Cushing症候群の治療後より徐々に腰椎の圧迫骨折とともに側彎変形が進行し,症状が増強した.神経学的所見なく,躯幹ギプス固定,椎間関節ブロック等が効を奏したため,椎間関節由来の痛みと考えLuque法による後方固定術を行い,疼痛の軽快を得た.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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