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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科22巻6号

1987年06月発行

文献概要

臨床経験

両膝蓋靱帯・両上腕三頭筋腱の同時皮下断裂の1例

著者: 内田竜生1 高橋定雄1 安藤正1 高見博1 山崎富士夫1 本多伸芳1 黄清1 大石陽介1 平沼憲治1

所属機関: 1関東労災病院整形外科

ページ範囲:P.785 - P.789

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 抄録:微弱な介達外力で筋腱断裂を起す素因として副甲状腺機能亢進症,糖尿病,痛風,ステロイド等があげられる.今回我々は,慢性腎不全にて血液透析が行われていた症例で,自家筋の急激な収縮によって引き起されたと考えられる両膝蓋靱帯,両上腕三頭筋腱の同時皮下断裂の1症例を経験した.
 症例:39歳,男性.昭和58年11月,血液透析開始,昭和60年6月.足がもつれ踏ん張ろうとしたが,そのまま膝がくずれ,両手をつく.四肢そのまま動かせなくなった.即日入院.両膝靱帯形成術(McLaughlin法)施行.両肘は保存的に観察した.現在も筋力低下は認められるが日常生活には不自由していない.術後組織学的に断裂部を検討し,この断裂が剥離骨折を主体とした断裂であるとの知見を得た.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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