icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科22巻7号

1987年07月発行

文献概要

論述

距骨頸部骨折Hawkins III型とその類型の機能的予後

著者: 田辺秀樹1 小川清久2 井口傑3

所属機関: 1埼玉医科大学整形外科学教室 2慶應義塾大学整形外科 3東京専売病院整形外科

ページ範囲:P.811 - P.817

文献購入ページに移動
 抄録:1971年から現在まで我々は130余例の距骨骨折を集積・調査した.その内,距骨体部が足関節および距骨下関節から脱臼するHawkins III型の頸部骨折と,体部前方1/3に骨折線を有し両関節より後方骨片が脱臼する症例(「類型」と呼ぶ)は,いずれも関節障害と無腐性壊死の頻度が高く共通の問題をかかえていた.そこでHawkins III型13例とその類型8例の型21例について調査した.その結果,無腐性壊死の発生率に有意の差はなく,臨床的な予後に関しても差を見いだせなかった.従って従来,頸部骨折・体部骨折と全く異なる分類に属していた両者が,同一のカテゴリーに入れるべき骨折であるとの結論を得た.また,治療法に関しても全く同じであった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら