icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科22巻7号

1987年07月発行

文献概要

手術手技 私のくふう

経膝蓋腱進入法による膝十字靱帯の修復ならびに再建

著者: 湯浅勝則1 山際哲夫1 須津富鵬1 山下文治1 盛房周平1 榊田喜三郎1

所属機関: 1京都府立医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.877 - P.883

文献購入ページに移動
 抄録:われわれは最近,膝十字靱帯損傷に対して従来行われてきた内側傍膝蓋進入法(medial parapatellar approach)に代わって,膝蓋腱を縦切し,関節内に到達する進入法(経膝蓋腱進入法:transpatellartendon approach)を用い,十字靱帯の修復・再建術を行っている.
 本法では前膝部の重要な神経枝を損傷する危険性が低く,膝蓋上嚢や内側広筋の切開が不要なため術後の癒着がなく,関節可動域の再獲得が早期より認められる.また術後早期より筋力訓練が可能である.半月板に関しては,この進入法では前角を除き直視下に観察するのは困難であるが,鏡視下手術の発達した現在,関節鏡の併用により特に問題となることはない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら