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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科22巻8号

1987年08月発行

文献概要

論述

3次元表面再構成法の整形外科領域への臨床応用

著者: 佐藤雅人1 丸山公1 星野雅洋1 時田二朗1 藤岡睦久2 西村玄2

所属機関: 1埼玉県立小児医療センター整形外科 2埼玉県立小児医療センター放射線科

ページ範囲:P.911 - P.919

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 抄録:整形外科領域において,複雑な解剖学的部位における異常の診断にコンピューター断層撮影(CT)が用いられてきた.しかしながらこのような部位を3次元的に,正確に理解するには多くの経験と熟練が必要となる.最近開発された3次元表面再構成法は最初のCTスキャンから3次元画像を作る方法で,この再構成像は,一見,晒骨標本の白黒写真のようであり,しかも白黒の濃淡によって遠近を表示するので立体感がある.つまりこの画像はCTスキャンの有用な情報を最も使いやすい形で表現するものといえる.この手法を立体的に理解する必要性の高い股関節,骨盤,脊柱,肩関節,手根部,足根部において試みた.その結果,画像作成を工夫することによって今まで観察不可能だった部位や方向からの観察が可能となり,より立体的把握が容易になることがわかった.したがってこの手法は症例によっては診断上有用な補助的手法となり得ると思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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