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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科22巻8号

1987年08月発行

文献概要

論述

多発性骨軟骨腫による前腕変形に対する治療

著者: 政田和洋1 川端秀彦1 野口光一1 露口雄一1 小野啓郎1

所属機関: 1大阪大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.943 - P.950

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 抄録:多発性骨軟骨腫における前腕変形に対して10例13肢に対してのべ16回の手術を施行した.前腕変形を以下の3型に分類した.Type I:尺骨の短縮と橈骨の彎曲が認められるもので橈骨頭の脱臼のないもの.Type II a:近位橈尺関節に腫瘍が存在しそのために橈骨頭が脱臼しているもの.Type II b:橈骨頭脱臼を合併するも近位橈尺関節には腫瘍の存在しないもの.Type III:尺骨の相対的過成長の認められるもの.これらにつき,術前後の尺骨の短縮,radial articular angle,ulnar carpal shipを計測し手術法に検討を加えた.本変形の主因をなすものは尺骨の短縮と腫瘍の存在であり,Type Iにおいては腫瘍の切除術,尺骨の延長術,橈骨の矯正骨切り術が必須の手技になるが,Type II aでは橈骨頭切除術が必要となりII bにおいては尺骨の持続延長が勧められる.Type IIIでは腫瘍切除術のみで良好な結果が得られる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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