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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科22巻8号

1987年08月発行

文献概要

シンポジウム 椎間板注入療法の基礎

chymopapain椎間板内注入療法に関する基礎的研究—椎間板髄核の長期変化,および硬膜外注入について

著者: 高田俊一1 勝呂徹1 土田豊実1 邱金澄1

所属機関: 1千葉大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.952 - P.957

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 抄録:chymopapain椎間板内注入療法に関する基礎的実験として,猿を使用して,1)椎間板内注入実験,2)硬膜外腔注入実験を行い,病理組織学的検討を加えた.1)経腹膜的に1椎間板当たりDiscase(Travenol社製)0.2mlを注入,2年後に屠殺した.その結果,注入後2年の椎間板はSafranin-0染色陽性を示し,proteoglycanの再生が行われていた.髄核の基質は線維化を示し,細胞成分はnotochordal cellに代わって,chondrocyteがcell clusterを形成していた.2)椎弓切除後,静脈内留置用のテフロンカテーテルを使用して,硬膜外腔に0.2,0.4,0.6mlのDiscaseを注入後,1,4,8週で屠殺し,脊柱を摘出,横断標本について,病理組織学的検討を加えた.その結果,脊髄に脱髄等の病的所見を認めず,また硬膜,硬膜外脂肪組織等にも出血,瘢痕形成などの異常所見を認めなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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