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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科22巻8号

1987年08月発行

文献概要

シンポジウム 椎間板注入療法の基礎

ChemonucleolysisとChemonucleolysis後椎間板の骨形成因子(BMP)に対する反応

著者: 加藤文彦1 岩田久1 村上英喜1 見松健太郎1 三浦隆行1

所属機関: 1名古屋大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.965 - P.974

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 抄録:近年ChymopapainによるChemonucleolysisが注目されている.著者らはChymopapainよりも基質特異性のはっきりしたChondroitinase ABCによるChemonucleooysisを成熟家兎を用いて実験的に示した.その過程はChymopapainによるChemonucleoysisに比べて穏やかなもので,正常椎間板への回復さえ期待された.また著者らはChemonucleolysisによって変性した椎間板に骨形成因子(BMP)を注入することにより,椎間板再生細胞の中にBMP responding cellが含まれていて椎間板が骨化し,薬物による椎体問固定が出来るのではないかと考えた.そこで成熟家兎を用いてChemonucleolysis後2〜4週後にBMPをChemonucleoysis後椎間板と正常椎間板に注入し比較検討した.正常椎間板,Chondroitinase ABC注入椎間板では前縦靱帯の骨化像のみで,髄核部の骨化像は認めなかったが,Chymopapain注入椎間板ではより著明な前縦靱帯の骨化像と髄核部の軟骨性骨化像を認めた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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