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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科22巻8号

1987年08月発行

文献概要

臨床経験

Os hypotriquetrumの1例

著者: 長山信幸1 佐々木孝1 岩田清二1 水島斌雄1 川島明1 野本聡1 河野亨1

所属機関: 1済生会神奈川県病院整形外科

ページ範囲:P.1011 - P.1013

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 抄録:外傷,奇形等の既往歴のない45歳の男性で,Colles骨折の際に撮影したX線写真上,両側性に,三角骨,月状骨,有頭骨,有鉤骨の間の空間("medial intercarpal space")に,過剰骨を認めた.CT撮影により掌側に存在することが確認され,os hypotriquetrumと同定できた.
 Accessory boneの概念は,sesamoid boneと異なり,確立されたものではないが,手関節における出現頻度は0.4〜1.6%で,それほど稀なものではない.本症例と同様の報告は,検索し得た範囲ではSaunders(1942)の1例のみである.命名法は様々ではあるが,解剖学的位置を表す名称が適当と考え,os hypotriquetrumとした.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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