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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科22巻9号

1987年09月発行

文献概要

論述

脊椎・脊髄疾患に対する術中エコー—意義と臨床的応用について

著者: 川上紀明1 大沢良充1 森健躬1 小早川裕明2

所属機関: 1東京厚生年金病院整形外科 2中部労災病院整形外科

ページ範囲:P.1018 - P.1024

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 抄録:脊椎・脊髄疾患に対して術中エコーを32例に試み,超音波診断を手術中に行いどのような情報が得られるのかを検討しその意義を以下4つに分けた.1)手術操作(除圧)の確認が可能である.2)術中に硬膜切開をせずに脊髄の観察が可能である.3)腫瘍切除時のガイドとなる.4)超音波ガイド下穿刺.各項目について代表的症例を提示し,更には術中エコーの長所・短所を超音波の特徴を念頭において考察し,長所として 1)操作手技が単純,2)多方向の断層像が得られる,3)実時間での観察が可能,4)動態的観察が可能,5)X線写真との比較が容易,6)安全性が高い,以上の6つを,短所として 1)時間がかかる,2)術中使用に適した装置が必要,3)ある程度の骨切除部が必要,4)術前評価が不可能,5)読影に熟練が必要,の5つをあげた.また,脊椎・脊髄疾患に対する超音波診断の応用についてその現在の状況について考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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