icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科22巻9号

1987年09月発行

文献概要

論述

腰椎分離症に対するSegmental Transverse Wiring法

著者: 山下弘1 山本博司1 谷俊一1 河内通1 藤田泰宏1 岡田正彦1 山口龍彦1 橋本伸朗1 野口政隆1

所属機関: 1高知医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.1025 - P.1034

文献購入ページに移動
 抄録:過去3年間に当科を訪れた30歳以下の腰椎分離症58例の調査を行った.その結果,成長期のスポーツ活動が大きく関与していることがわかった.X線所見においては,第5腰椎に好発しており,13.8%に椎弓癒合不全(spina bifida occulta)の合併が認められ,先天的要因と後天的要因の両者の関与が考えられる症例もあった.
 保存的治療にて効果なく,日常生活に支障をきたしているものに対して,我々はSegmental Transverse Wiring法を行い良好な成績を得ている.本法は分離部に骨移植を行い,両側の横突起基部に通したwireを棘突起下で締結する方法であり,後方構築物を損うことなく,隣接の運動セグメントに障害を与えない理想的な手術法と思われる.本法の手技・適応・結果について詳しく述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら