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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科22巻9号

1987年09月発行

文献概要

論述

膝関節前十字靱帯再建術におけるsubstituteの固定部位,running route及び固定時の膝関節角度について

著者: 冨士川恭輔1 伊勢亀冨士朗1 竹田毅1 松本秀男1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部整形外科学教室 2Leeds大学医学部Bioengineering

ページ範囲:P.1065 - P.1072

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 抄録:ACL再建術の成否を決定するsubstituteの至適固定部位,固定時の膝関節角度,substituteのrunning routeを求めるために新鮮屍膝関節5体,ACL再建術中75関節を用い,固定部位などを色々変えて計測を行った.
 ACL再建術では,substituteを大腿側はACLの解剖学的付着部の後上縁部,脛骨側はその前内側部(膝関節伸展位)に固定するとsubstituteの固定間距離のlength patternは,膝関節伸展から屈曲まで平均2mm以内とほぼisometricとなる.至適屈曲角度は30〜45°に存在する.また関節外外側補強術を併用する場合には,関節内外再建substituteは互いに干渉してはならず,それにはsubstituteの関節外固定部位は,大腿側は外側顆後上縁部,脛骨側はGerdy結節前上縁部となる.また外側補強用substituteのrunning routeは,外側側副靱帯とのimpingementをさけるためにその外側を通す.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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