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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科22巻9号

1987年09月発行

文献概要

論述

抗生物質(Fosfomycin)混入骨セメントの実験的臨床的研究

著者: 小野浩史1 山口武史1 中田浩司1 杉本和也1 矢島弘嗣2

所属機関: 1市立松原病院整形外科 2奈良県立医科大学整形外科

ページ範囲:P.1073 - P.1078

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 抄録:8種類の抗生物質(FOM,DKB,GM,KM,TIPC,TC,CTM,CFS)について骨セメントよりの溶出実験を行いFOMが最も良好であった.このFOMについて各濃度での溶出実験および骨セメント別の比較実験を行い全てで十分な溶出を認めた.FOM混入骨セメントの強度実験ではポリマー40g当たりFOM 2gまでは強度に問題はない.溶出実験,強度実験の後,FOM混入骨セメントを臨床応用した.人工骨頭16例,TKR 5例に使用し,その排出液より十分なFOMを検出できた.血液中に移行したFOMの濃度は極めて低く全身的な影響は少ないと考えられた.臨床応用例21例すべてで術後感染症は認められていない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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