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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科22巻9号

1987年09月発行

文献概要

手術手技シリーズ 関節の手術<下肢>

大腿骨骨切り術(前思春期〜成人)

著者: 上野良三1

所属機関: 1香川医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.1079 - P.1087

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いとぐち
 前思春期以降で行われる大腿骨骨切り術は,大腿骨頭あるいは大腿骨頸部に加わるストレスを軽減する目的で行われるもので,変形の矯正のために用いられるわけではない.前股関節症性変形として重要な外反股に対しては内反骨切り術,股関節症には荷重部関節面の適合性を改善するための内反あるいは外反骨切り術,大腿骨頸部偽関節には頸部の横径増大および頸部の外反を目的としたY骨切り術が行われる.これらの大腿骨骨切り術は,いずれも解剖学的な関節の再建を目指したものではなくて,病的な形態によって関節の免荷を実現しようとする生力学的治療法である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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