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臨床経験
過成長を伴った下腿グロームス腫瘍の1例
著者: 鶴薗雅史1 高倉義典1 三井宜夫1 島屋正孝1 宮内義純1 青木孝1 増原建二1
所属機関: 1奈良県立医科大学整形外科学教室
ページ範囲:P.1111 - P.1114
文献購入ページに移動単純X線像では脛骨の長さが患側に0.7cmの過成長を認め,腓骨の長さで患側に0.9cmの過成長が存在し,特に外果部でその所見が著明であった.ゼログラフィーおよびCT検査で同部に軟部腫瘍陰影が認められたため,腫瘍摘出術を施行した.臨床および組織学的所見よりグロームス腫瘍と診断した.なお,過成長の原因はグロームス腫瘍に存在しているarterio-venous anastomosisにより成長期の骨発育が助長されて生じたと推測される.
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