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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科23巻1号

1988年01月発行

文献概要

巻頭言

第61回日本整形外科学会開催にあたって

著者: 増原建二12

所属機関: 1奈良県立医科大学整形外科 2第61回日本整形外科学会

ページ範囲:P.1 - P.2

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 日本整形外科学会が,今日14,000名に垂んとする会員を擁するまでに至ったことは,本学会の隆盛を物語るものであり,まことに喜ばしい限りである.しかし年次学術集会を主催する側からすれば,会員の増加,認定医制度実施に伴う演題数の急増,集会参加人員の増加,限られた会期中における移しい口演数の消化と多数会場の設営,会員の参加に好都合な期日や曜日の選定,交通の便や宿泊施設の充足など当面する問題を片付けるだけでも苦心の連続であった.これまで年余にわたって1つ1つを解決しながら漸くあと一押しのところまで準備を進めることができた.しかし苦心したほどには必ずしも企画通りに事は進捗せず,とくに開催地を宿泊施設の関係から奈良市に選ぶことができなくて,京都市の国立京都国際会議場に決定せざるを得なくなったこと,開催日を4月の中旬に選ぶことができなくて,止むなく1〜3日という初旬に開催することになったことの二点については会員のご期待に沿えないばかりか,ご迷惑さえおかけする結果となり,申し訳なく思っている次第である.
 さて,最近の医学,医療の進歩は整形外科領域においても時々刻々と変貌しつつあり,とくに基礎部門における進歩はめざましく,その成果の発表を年次学術集会の枠の中で捌き切ることは最早困難な事態となった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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