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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科23巻1号

1988年01月発行

文献概要

論述

特発性側彎症における装具治療効果の三次元的評価—100例のモアレ解析

著者: 篠遠彰1 大塚嘉則2 井上駿一3 北原宏3 南昌平3

所属機関: 1国立横浜東病院整形外科 2国立療養所千葉東病院整形外科 3千葉大学整形外科

ページ範囲:P.55 - P.65

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 抄録:特発性側彎症100例の装具治療効果について,モアレ法による三次元的評価を行った.装具は,Milwaukee brace(MB),Boston brace(BB),Boston-Milwaukee brace(BMB)の3種であり,装着期間は2年以上である.結果として,いずれの装具によっても50%以上の症例にhumpの改善(5mm以上)が認められ,humpの平均矯正率はCobb角のそれに比し顕著であった.humpの矯正に伴いその上位の反対側に代償性humpの出現が多くの例にみられた.治療前Cobb角の大きさとhumpの改善効果には一定の関係はなかった.iliac apophysisがRisser 4以上で装具開始した者でもhumpの改善効果が劣ることはなかった.waist line asymmetryは,lumbar curveよりむしろthoracic curveやdouble curveで目立ち,MBやBMBで良く矯正されたが,BBでは過矯正される例がみられた.矢状面変形では,MB及びBMBで平背化が起こったが,BBでは特別な変化はみられなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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