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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科23巻1号

1988年01月発行

文献概要

臨床経験

進行性骨化性筋炎の骨代謝

著者: 浅野昌育1 佐藤啓二1 内川厚司2

所属機関: 1名古屋大学医学部整形外科学教室 2名古屋市立東市民病院内科

ページ範囲:P.91 - P.95

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 抄録:進行性骨化性筋炎の1例についてmineral metabolismを検索した.症例は女性で3歳頃より徐々に脊柱の強直がはじまり,12歳の時綱計きを契機として左股関節が不良肢位強直してしまった.不良肢位強直矯正手術で得られた組織ではosteoblastによるmature bone formationが認められた.10歳と12歳時のmineral metabolism検索では血中ALPの軽度上昇,尿中Ca,Pの排泄低下を認めたが尿細管リン再吸収率(%TRP),リン排泄指数(IPE),PTH,カルシトニン,ビタミンD等内分泌学的には正常であった.進行性骨化性筋炎はカルシウムの代謝異常ではなく,むしろ骨の代謝の異常でありその方面からの病因論の追及が必要と考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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