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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科23巻1号

1988年01月発行

文献概要

臨床経験

胸椎部多発性椎間板ヘルニアの1例

著者: 柏木直也1 四方實彦1 小野講三1 飯田寛和1 䄅公平1 山室隆夫1

所属機関: 1京都大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.101 - P.104

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 抄録:胸椎部椎間板ヘルニアは比較的稀な疾患で,中でも多椎間発生例の報告は極めて少ない.症例は38歳,男性.主訴は歩行障害であった.昭和61年1月頃より徐々に下肢の知覚障害,シビレ感が増強し,6月頃には歩行障害をきたす様になった.入院時,患者は痙性歩行を呈し,下肢の腱反射の亢進が認められた.右下肢において若干の筋力低下が認められた.単純X線像にて上位胸椎のSchmorl結節およびTh8-9,Th9-10椎間板の石灰化像が見られ,Myelography,CTMにてTh5-6間,Th6-7間,Th7-8間,Th8-9間,Th9-10間にて前方よりの椎間板ヘルニアによる圧迫所見を認めた.これに対して前方進入法によりヘルニア摘出および椎間固定を施行し良好な成績を得た.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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