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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科23巻10号

1988年10月発行

文献概要

論述

滑膜肉腫の治療成績

著者: 広田茂明1 内田淳正2 上田孝文2 小野啓郎2 青木康彰3 濱田秀樹4

所属機関: 1阪南中央病院整形外科 2大阪大学整形外科 3大阪府立成人病センター 4大阪府立病院整形外科

ページ範囲:P.1173 - P.1178

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 抄録:滑膜肉腫25症例の治療成績を検討した.症例は13〜84歳平均33.4歳で,好発部位は下肢近位で13例が発生した.追跡期間は3〜134カ月平均33カ月である.予後は生存14例,死亡11例で,5年生存率は47%である.予後不良因子は,腫瘍径が5cm以上と大きいこと,初回手術術式が単純切除術であること,局所再発したことであった.補助療法については化学療法及び放射線療法単独の効果は明らかにできなかったが,広範切除術と化学療法の併用によって治療成績を向上できることが分かった.また,滑膜肉腫の診断の一助としてKeratinを用いた酵素抗体法が有用であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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