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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科23巻10号

1988年10月発行

文献概要

シンポジウム 大腿骨頭壊死症の最近の進歩

大腿骨頭壊死症の病型・病期分類と治療計画

著者: 井上明生1 樋口富士男1

所属機関: 1久留米大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.1195 - P.1200

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 抄録:病期・病型分類は,厚生省特定疾患 特発性大腿骨頭壊死症調査研究班で作製したものを紹介した.すなわち,X線上に変化の現れるまでのstage I,X線上わずかの変化を認めるが,骨頭陥没のほとんどないstage II,骨頭陥没の進行したstage III,関節裂隙や臼蓋側にも変化のみられるstage IVの病期分類と,帯状硬化像を示すtype I,関節面不整像を示すtype II,嚢胞様透過陰影を示すtype IIIの病型分類である.各病型・病期により予後が異なるため,その治療法も異なる.従ってX線像を的確に読み,治療計画をたてる必要がある.その基本的な考え方は,放置しても予後良好なものを的確に見つけ出し,無用の手術は行わない,人工物への置換と骨頭温存の両方の治療が考えられるときには,骨頭温存の治療法を優先させる,などである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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