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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科23巻10号

1988年10月発行

文献概要

シンポジウム 大腿骨頭壊死症の最近の進歩

大腿骨頭壊死症に対するcore decompressionの手術法と合併症と成績

著者: 高岡邦夫2 増原建作2

所属機関: 1Faculté de Medécine de Rangueil Universite Toulouse 2大阪大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.1215 - P.1217

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 抄録:大腿骨頭壊死症に対するcore decompressionの手術成績を調査した.手術は直径8mmのトレフィンを使用し,イメージ透視下に,大転子下部より骨穿孔を行う.手術適応はstage I,IIの早期骨壊死で,crecent signが出現すれば適応とはならない.術後5年以上経過した133例の臨床成績は,stage Iの93.9%,stage IIの82.3%が成績良好であった.X線学的にはstage Iの86.6%,stage IIの66.7%で進行が停止し,collapseに陥った症例は10例である.さらに,18例でcollapseをともなわない変形性関節症性変化がみられた.本術式の効果として,骨頭内骨髄圧の低下,壊死骨組織の部分的除去,壊死骨組織が生きた組織によって置換(血管結合織の形成→脂肪細胞の出現→造血骨髄組織の形成)されることが考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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