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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科23巻10号

1988年10月発行

文献概要

認定医講座

下肢の外傷—下腿から足関節

著者: 青柳孝一1

所属機関: 1市立札幌病院整形外科

ページ範囲:P.1249 - P.1258

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はじめに
 下肢の外傷とくに下腿骨骨幹部骨折,足関節脱臼骨折等下腿における骨折・脱臼は発生頻度が高く日常最も遭遇する機会の多い外傷である.しかしその治療は整形外科医であっても認定医から研修医,整形を標榜する一般外科医,さらには今でも根強いファンを持つ接骨師に至るまでがこれに当っているのが現状である.長管骨骨幹部皮下骨折の場合は余計な操作を加えないで上下2関節を含めて固定さえすれば何時の日にか骨癒合が得られることは間違いない事実であるが,単なる皮下骨折であってもその状態,程度は症例によって全く異なるものであり,少なくとも整形外科認定医と呼ばれる者はそれぞれの症例に最も適した治療方法を選択し確実に施行する責任がある.そのためには受傷機序,受傷部位,型,程度などを治療前に充分把握する必要がある.筆者は今回下腿から足関節における骨折・脱臼について以上のことを重点にまとめてみた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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