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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科23巻11号

1988年11月発行

文献概要

論述

脛骨二重骨折に対するエンダー法

著者: 安藤謙一1 河辺憲郎1 中村秀明1

所属機関: 1藤田学園保健衛生大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.1295 - P.1300

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 抄録:下腿骨骨折は,日常遭遇する機会の多い骨折であるが,脛骨二重骨折は比較的少ない.また,脛骨二重骨折は,強大な外力により発生することが多く,治療に難渋することが少なくない.今回,成人の脛骨二重骨折に対する治療法とその成績を調査した.症例は8例で.開放骨折4例,皮下骨折4例である.初期治療は,エンダー法7例,創外固定1例であり,エンダー法の4例は良好な骨癒合が得られたが,残りの4例はいずれも骨癒合が遷延し,salvage手術を必要とした.骨癒合が遷延したエンダー法の3例は,いずれも拙劣な手術手技が原因と考えられた.Salvage手術としては,いずれもエンダー法(2例に骨移植を併用)を行い,いずれも骨癒合が得られた.脛骨二重骨折のMelisの分類に当てはめたわれわれの行っているエンダー法は,注意深く手術すれば,回旋力に対する固定性も良好で,優れた治療法であると言える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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