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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科23巻11号

1988年11月発行

文献概要

論述

当院における10年間の大腿骨頸部外側骨折の統計から—予防を考える

著者: 金物壽久1 元田英一1 高橋成夫1 今枝敏彦1 三浦恭志1 山田英世1

所属機関: 1長野赤十字病院整形外科

ページ範囲:P.1307 - P.1311

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 抄録:老人医療に対する医学的,社会的問題が話題になっている.整形外科領域において大腿骨頸部外側骨折にはこれらの問題が端的に現われており,10年間の症例168例を調査し考察した.ここ数年間に本骨折は著明に増加しており,特に75歳以上に顕著であった.退院後のADLおよび生命予後は予想以上に悪く,主に合併症によって左右されており,整形外科的治療を論ずるだけでは対処できない例も多かった.一方,受傷時期は冬に多く,受傷場所はトイレ,玄関に多いなど一定の傾向がみられた.一定の傾向に対してはその予防策を考える余地があると思われ,オステオポローシス,環境,合併症といった危険因子や予知要因の研究が,今後進むことが期待される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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