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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科23巻11号

1988年11月発行

文献概要

論述

指節骨癒合症について

著者: 今村貴和1 三浦隆行2

所属機関: 1名古屋第一赤十字病院整形外科 2名古屋大学整形外科

ページ範囲:P.1319 - P.1327

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 抄録:指節骨癒合症は,その頻度が全上肢先天奇形の約0.6%とされる比較的稀な奇形であり,左右対称性の手指関節の伸展位強直にしばしば手根骨,足根骨,足趾関節の癒合を伴い,常染色体性優性遺伝形式を示すものとされる.今回我々は,これまでに経験した,他のmajor anomalyに伴わない指節骨癒合症と考えられた症例(42例)につき検討を加えた.複数指罹患例(12例)は,罹患関節が尺側,PIP関節ほど多く,濃厚な遺伝性をみるなど,典型的な指節骨癒合症の臨床像を呈していた.単一指罹患例(30例)は母指,小指に多く,小指例が80%を占めた.又,家系発生は少なく,不全型が多いなど,真の指節骨癒合症との鑑別が問題となる症例を含んでいた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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