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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科23巻11号

1988年11月発行

文献概要

整形外科基礎

X線像による大腿骨骨密度測定の試み

著者: 伊丹康人1 山下源太郎2

所属機関: 1財団法人日本股関節研究振興財団 2帝人生物医学研究所

ページ範囲:P.1357 - P.1363

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 抄録:大腿骨,下腿骨などのように太い長管状骨の骨密度を,臨床利用の容易なMicrodensitometry法を応用して計測することを試みた.3mm×20stepのアルミニウムstep wedgeを大腿部からの散乱X線を遮蔽するための側面遮蔽板と底面遮蔽板との間に挿入したものを標準物質として股間に置き,大腿部が内旋外旋しないよう,踝部・足部固定装置で踝部・足部を固定して,リスホルムを備えたブッキーブレンデを使用して両股関節を含む大腿骨中枢側のX線像を撮影し,人工股関節直下などの光学密度をMicrodensitometerを用いて測定し,コンピューターにより骨幅D,骨髄幅d,Cortical Index(D-d)/D,Gsmax,Gsmin,ΣGS/Dを計算した.
 これら指標の測定誤差は,変動係数5%以下と小さく,少数例の解析ではあるが臨床例に応用した結果,本法は,長管状骨の骨密度測定に充分応用出来ると考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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