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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科23巻12号

1988年12月発行

文献概要

論述

Porous-Coated Cementless人工股関節の経験

著者: 川崎章二1 東倉萃1 中川太郎1 上田剛1 水野秀明2

所属機関: 1中部労災病院整形外科 2聖霊病院整形外科

ページ範囲:P.1400 - P.1408

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 抄録:1985年4月より当院では65歳以下の骨萎縮の少ない症例に対してporous-coated typeのセメントレス人工股関節を行っており,そのうち1年以上経過した症例は26例でありHarris-Galante type 10例,PCA type 16例であった.成績は前者が術前47.6点が術後84.0点に,後者が術前47.1点が術後87.5点と良好な成績を得た.項目別成績では疼痛および歩行能力の改善が著しかった.手術は全例後方侵入路を用いて行った.follow-up時のレ線像は両タイプで差がみられた.則ち,PCA typeでは骨硬化像はソケットではzone-1,2に認め,ステムは殆どの症例でzone-1に認めるのみであった.一方,Harris-Galantetypeはソケットではzone-3,4に認められ,ステムはzone-1,4に全例に認められた他,zone-2,3,6,7にも認められるものがあった.PCA typeではline to line fitにより荷重が分散するが,Harris-Galante typeではステム尖端に荷重が集中していると推察される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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