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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科23巻12号

1988年12月発行

文献概要

論述

頸椎後縦靱帯骨化症の電気生理学的検討—体性感覚誘発電位による検討

著者: 馬場久敏1 富田勝郎1 梅田真一郎1 川原範夫1 長田茂樹1 菊池豊1

所属機関: 1金沢大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.1409 - P.1416

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 抄録:頸椎後縦靱帯骨化症(OPLL)の重症度を評価するため,正中神経刺激による体性感覚誘発電位(SSEP)を測定し,SSEPと日整会点数の相関の検討やSSEPでの術後神経症状改善の予測を行った.上肢知覚点数0点でのN18,P23,N30成分の異常率は夫々,77%,64%,50%であったが,知覚点数2点では夫々,50%,35%,27%であった.術前後にSSEP測定を行った症例16例の内,術後神経症状の改善率(平林)が60%以上であった10例では,N18,P23,N30が有意に改善した.上肢知覚の回復とSSEPの改善は有意な相関を示した.術前SSEPや術後のSSEP変化はOPLL脊髄症の重症度と有意に相関し,術後神経症状改善の予測因子になり得るものと考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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