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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科23巻12号

1988年12月発行

文献概要

論述

血管柄付腓骨移植術における創外固定法とその問題点

著者: 三浪明男1 荻野利彦1 門司順一1 福田公孝1 糸賀英也1 薄井正道2

所属機関: 1北海道大学医学部整形外科学教室 2札幌医科大学整形外科

ページ範囲:P.1417 - P.1422

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 抄録:血管柄付腓骨移植術24例の移植腓骨の受容骨への固定方法,特に創外固定法が術後成績に与える影響とその問題点について分析した.その結果,創外固定を用いた症例の術後成績は創外固定以外の固定法を用いた症例の術後成績と比較してやや不良であった.創外固定を用いた症例では他の固定法を用いた症例と比較して原因疾患が頻回の遊離骨移植が既に行われた外傷性骨欠損および偽関節例や先天性脛骨偽関節症などの難治疾患が多く,受容骨の移植母床などに問題がある症例が多かった.そのため,成績不良の主原因が創外固定そのものによるとは考えられなかった.しかし,創外固定による合併症は比較的高率に発生しており,特に小児に創外固定を用いる場合は慎重にすべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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