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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科23巻2号

1988年02月発行

文献概要

論述

肘の重度変形症に対する形成術

著者: 津下健哉1 水関隆也1 堀田恵司1 長尾彰1 福原宏平1 長谷好記1

所属機関: 1広島県立身体障害者リハビリテーションセンター

ページ範囲:P.129 - P.138

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 抄録:近年肘に広範な変形症所見を有し,運動制限と疼痛を主訴として来院する症例に遭遇する機会が多くなったが,我々はかかる症例15例に対し我々の関節形成術を実施し2,3の興味深い知見を得た.すなわち軟骨破壊は腕尺関節よりも常に腕橈関節に強いこと,しかも上腕骨小頭は屡々正常の曲率を失い扁平となること,また滑車と滑車切痕についても曲率に差を認め亜脱臼位を示すもののあることを指摘した.その他肘頭とか鉤状突起における棘形成,肘頭両縁における骨肥厚の切除,また肘頭窩とか鉤状突起窩を形成,或いは深掘りするなどの操作につき触れ,以上により平均27°の可動域の拡大と疼痛の除去を得ることが出来た.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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