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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科23巻2号

1988年02月発行

文献概要

シンポジウム 日本におけるスポーツ整形外科の現状と将来

膝のスポーツ外傷と障害

著者: 守屋秀繁1

所属機関: 1千葉大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.169 - P.172

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 抄録:過去2年間のスポーツによる外傷・障害の自験例1759例中,膝に関するものは544例(30.9%)の多くを占め,次いで足関節301例(17.1%),脊椎267例(15.2%)などであった.膝のスポーツ外傷・障害のうち最も重篤なものは前十字靱帯損傷であり,この損傷は経時的に半月板損傷や変形性変化を伴う事がほとんどであり早期の靱帯再建術を行うべきと考えられる.著者らは腸脛靱帯を用いた独自の方法を用いており満足すべき結果を得ている.半月板損傷も頻度的に多く鏡視下半月板切除術は早期のスポーツ復帰を可能にしている.ジャンパー膝のほとんどはstretchingやicingで軽快しているが難治性のものには膝蓋靱帯の変性した部分の切除により除痛効果が得られている.その他習慣性膝蓋骨脱臼・亜脱臼や有痛性分裂膝蓋骨も必要に応じ観血的加療を行うべきであり,それによりスポーツ復帰が可能になる症例も多いとの結論を得た.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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