icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科23巻2号

1988年02月発行

文献概要

シンポジウム 日本におけるスポーツ整形外科の現状と将来

わが国におけるスポーツドクターの活動と問題点

著者: 古賀良生1 中村尚1

所属機関: 1新潟大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.173 - P.177

文献購入ページに移動
 抄録:体協による認定制度発足を契機とし,スポーツドクターの認定問題が論議され,日整会はその認定医制度の上に,昭和61年認定スポーツ医制度を発足させた.この制度の意義と問題点を調査結果から述べる.体協のスポーツドクターの専門標榜科は約半数が整形外科で,これらの整形外科医のうち整形外科スポーツ医学研究会の会員は約40%,日整会の認定医は約70%で二つの制度間に認定基準の差を認める.スポーツ医学の中心テーマの一つであるスポーツ外傷の中で運動器の外傷が最も多く,整形外科がそれを専門対象としていることについて,学会は一般社会に対し啓蒙することが必要で,大学の整形外科でスポーツ医学の教育,診療を拡充すべきと考える.医学の進歩,超専門化の中で,日整会が積極的にスポーツドクターの研修,育成を開始した意義は大きく,受講者も多く,会員のスポーツ医学の知識や指導力の向上が計られ,この制度は的確な社会的対応であったと考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら