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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科23巻2号

1988年02月発行

文献概要

臨床経験

重度脳性麻痺の股関節脱臼について—とくに側彎症との関連性について

著者: 奥野徹子1 井上明生1 浅倉敏明1 中尾祥史1 日野紀典2

所属機関: 1久留米大学医学部整形外科学教室 2ゆうかり学園

ページ範囲:P.203 - P.207

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 抄録:2歳から24歳(平均14.5歳)の重度脳性麻痺61名について運動発達,股関節拘縮のパターンおよび側彎症と股関節脱臼との関連性を調査した.
 結果:①寝たきり群では脱臼21股,亜脱臼9股(37%)認められたのに対して,坐位や移動可能群では脱臼,亜脱臼合わせて5股(12%)であった.②左右別では右に脱臼が多かった.③異常股は多く内転・内旋優位を示した.④亜脱臼は6歳以後に,脱臼は10歳以後に発生するものが多かった.⑤構築性側彎症は脱臼・亜脱臼中の17例(63%)に認められ,14例は左凸腰椎型で脱臼度との関連性が認められた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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