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重度脳性麻痺の股関節脱臼について—とくに側彎症との関連性について
著者: 奥野徹子1 井上明生1 浅倉敏明1 中尾祥史1 日野紀典2
所属機関: 1久留米大学医学部整形外科学教室 2ゆうかり学園
ページ範囲:P.203 - P.207
文献購入ページに移動結果:①寝たきり群では脱臼21股,亜脱臼9股(37%)認められたのに対して,坐位や移動可能群では脱臼,亜脱臼合わせて5股(12%)であった.②左右別では右に脱臼が多かった.③異常股は多く内転・内旋優位を示した.④亜脱臼は6歳以後に,脱臼は10歳以後に発生するものが多かった.⑤構築性側彎症は脱臼・亜脱臼中の17例(63%)に認められ,14例は左凸腰椎型で脱臼度との関連性が認められた.
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