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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科23巻2号

1988年02月発行

文献概要

臨床経験

関節炎様症状を呈した踵骨のOsteoid osteomaの2例

著者: 面川庄平1 高倉義典1 三井宜夫1 宮内義純1 鶴薗雅史1 増原建二1 上野裕三2 立松昌隆2

所属機関: 1奈良県立医科大学整形外科学教室 2国立奈良病院整形外科

ページ範囲:P.209 - P.214

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 抄録:発生部位としてまれである踵骨のosteoid osteomaの2例を経験した.その臨床症状は足関節周辺の腫脹,運動時痛などの関節炎症状を呈し,そのうえ捻挫を契機として発症したため診断に難渋した.また,発症早期に単純X線像でnidusは描出されなかった.足根骨のような短骨に発生した場合,早期に単純X線像のみで腫瘍を発見することは困難であり,頻回の撮影や多方向からの撮影,あるいは断層撮影が必要である.関節の近傍に発生したosteoid osteomaが関節内に波及していないにもかかわらず,関節に滑膜炎を惹起する機序についても考察した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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