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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科23巻2号

1988年02月発行

臨床経験

大腿骨頸部病的骨折を伴った成人発症型低燐血症性骨軟化症の1例

著者: 長谷川良一1 濱淵正延1 村瀬徹哉1

所属機関: 1兵庫県立塚口病院整形外科

ページ範囲:P.221 - P.225

文献概要

 抄録:成人発症型本態性低燐血症性骨軟化症は比較的稀でcontrolすることは困難である.今回我々は,本症に左大腿骨頸部病的骨折を合併し手術療法と1α-OH-D3 13μと燐酸塩(グリセロリン酸カルシウム6.6g)投与により血清Ca,P,Alpが正常化した1例を経験したので報告する.症例は48歳,男性,大工であり昭和59年11月14日左股関節痛を主訴として入院された.昭和59年12月11日上記診断にて手術施行(AO condylar plate固定)した.術後より1α-OH-D3と燐酸塩を投与し術後3ヵ月後に血清Ca,Pが正常化し,血清Alpの正常化には1年を要した.左大腿骨頸部病的骨折は骨癒合が得られ,現在はADL上支障なく元職に復帰している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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