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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科23巻3号

1988年03月発行

文献概要

臨床経験

大腿骨外顆に発生した骨内脂肪腫の1例

著者: 久保仁志1 園田万史1

所属機関: 1西脇市立西脇病院整形外科

ページ範囲:P.319 - P.322

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 抄録:脂肪腫は最も多い軟部腫瘍の1つであるが,骨内脂肪腫は非常に稀である.発生部位は,長幹骨の骨幹端に多く,X線像では周囲と境界明瞭な,あるいは硬化像を伴った骨透亮像で,その形態は楕円または分葉状を示している.確定診断は,病理組織診により,その組織像は特徴的で,核の多形性やhypercellularityを欠いた成熟脂肪組織で,その中に骨梁が散在している.予後は良好で,病巣掻爬,骨移植が適応とされている.今回我々は12歳の女児で,大腿骨外顆骨端部に発生した骨内脂肪腫を経験し,病巣掻爬及び骨移植を行い良好な経過を得ている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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