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特集 脊柱管内靱帯骨化の病態と治療(第16回日本脊椎外科研究会より)
脊柱管内靱帯骨化の病態と治療
著者: 黒川高秀1
所属機関: 1東京大学
ページ範囲:P.347 - P.347
文献購入ページに移動本研究会がこれをとりあげたのは,故井上駿一教授が昭和49年第2回研究会において頸椎後縦靱帯骨化症を主題とされて以来13年ぶりである.この間をふりかえると,成因解明,診断,治療のどの面にも大きい進歩があった.たとえば我国の風土病のような観が疫学調査等によって払拭され,遺伝,食物,内分泌,カルシウム代謝などの背景因子が検討され,水溶性造影剤と画質のよいCTの出現によって脊髄萎縮の有様が明らかになり,骨化の長期観察によって増大の頻度と速さがわかった.
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