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特集 脊柱管内靱帯骨化の病態と治療(第16回日本脊椎外科研究会より)
座長総括/「XI.脊柱管内靱帯骨化の分布および進展」の部
著者: 酒匂崇1
所属機関: 1鹿児島大学医学部整形外科学教室
ページ範囲:P.364 - P.365
文献購入ページに移動和田(信州大)は,頸椎OPLLの四肢関節周囲の靱帯骨化の合併頻度を調査し,骨化の初期像の意義について検討を加えた.調査した症例は頸椎OPLL 254例で,その他型以外では脊柱靱帯骨化は50〜90%に合併がみられ,OALLは50歳以上になるとStage II,IIIに進行する傾向が強い.骨盤,股関節部に187例中158例(85%)に骨化を認め,特に坐骨結節や臼蓋外側部に高頻度に早期出現が認められる.その他に大腿四頭筋の膝蓋骨付着部,踵骨のアキレス腱付着部にも80%と高頻度に認め,肩及び肘関節部には40%であった.
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