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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科23巻4号

1988年04月発行

文献概要

特集 脊柱管内靱帯骨化の病態と治療(第16回日本脊椎外科研究会より)

座長総括/「XII.頸椎後縦靱帯骨化症の手術成績」の部

著者: 金田清志1

所属機関: 1北海道大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.365 - P.366

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 岡本(九段坂病院)は前方手術(前方固定AF群,骨化前方浮上術ADF群,骨化摘出術ADR群)3群間の比較検討をした.日整会scoreで平均改善率はAF群54.3%,ADF群47.2%,ADR群40.9%で,獲得点数ではADFが最も良いと報告した.真鍋(帝京大)からADR群がADF群より結果の良くない理由の質問に,ADRは以前の症例で現在は行っておらず,出血が多く手術時間の長いADRのriskをおかす必要はないと答えた.斉鹿(山口大)のcanal stenosisにも前方法を行う理由や固定隣接椎間の変化はという質問に対して,前方脊柱管拡大術の概念で行っているが,隣接椎間については検討していないとのことであった.大木(自治医大)の浮上させたOPLL上下の靱帯の骨化進展,ADRで残った靱帯でのOPLLの再発はの質問に,ADFで骨化の伸びたもの3例,ADRで取り残し靱帯での骨化の増大はないとのことであった.高原(いわき市立病院)は56例のOPLL前方手術例中29例52.7%にヘルニア合併があり,これらでは頭蓋直達牽引でも効果がなく,ヘルニア合併のない例では牽引効果が十分にあったと報告した.白上(北大)から骨化除去せず固定のみで固定椎間での骨化進展は如何にという質問に対して,2例に認めたとのこと.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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