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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科23巻4号

1988年04月発行

文献概要

特集 脊柱管内靱帯骨化の病態と治療(第16回日本脊椎外科研究会より)

座長総括/「XVI.頸椎後縦靱帯骨化症に対する前方侵襲法と後方侵襲法の比較」

著者: 守屋秀繁1

所属機関: 1千葉大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.372 - P.374

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 このセッションでは多種の術式が考案されてきた頸椎後縦靱帯骨化症による手術法について,前方法と後方法の比較をも含めて,各々の術式選択,手技および成績につき再検討が行われた.
 国分(東北大)らは140例につき時代による変遷を考慮して検討している.すなわち前方法はen bloc摘出からpiecemeatの摘出へ,後方法は椎弓切除術から脊柱管拡大術(服部法など)にかわり,術後成績の面から前方除圧を原則とした時期の連続型症例で重篤な合併症が多く,最近の例を含めても前方法が症状の改善,脊髄断面積の復元などの点で優れているとの結果は得られていないので,最近では3椎間を越す除圧が必要な場合や硬膜骨化例,横幅の広い骨化例に脊柱管拡大術が選択され,後方法の適応が拡大していると述べた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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