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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科23巻4号

1988年04月発行

文献概要

特集 脊柱管内靱帯骨化の病態と治療(第16回日本脊椎外科研究会より)

後縱靭帯骨化症,黄色靭帯骨化症による胸部脊髄症の手術方法—とくに合併例に対する一期的前後除圧術

著者: 富田勝郎1 梅田真一郎1

所属機関: 1金沢大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.457 - P.465

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 抄録:過去10年間に行った24例の手術経験から,胸椎部の靱帯骨化症の手術に対する我々の考えを示した.基本的には出来る限り圧迫因子を直接除去するのが望ましいと考えており,OPLL(6例)に対しては椎体前側方からOPLLを摘出・除去する前方除圧・椎体固定術を,OYL(9例)に対しては椎弓切除術に続き骨化部を削除する後方除圧術を行ってきた.さらにOPLLとOYLの合併例(9例)に対しては,前後から一気に全ての圧迫因子を除去.除圧するのが最も理に叶っていると考え,脊髄の一期的前後除圧術(one-stage antero-posterior decompression:total decompression)を考案した.本法はlst step:後方除圧術一椎弓およびOYL切除術,2nd step:前方除圧術―OPLL切除・椎体固定術からなる.1st stepを終える前に椎体に向ってgutterを作成することにより2nd stepでのOPLL切除は極めてスムーズとなる.手術手技の紹介と成績の概要を,OPLL,OYL各々の場合と共に報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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