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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科23巻4号

1988年04月発行

文献概要

特集 脊柱管内靱帯骨化の病態と治療(第16回日本脊椎外科研究会より)

頸椎後縦靱帯骨化症に対する再手術症例の検討

著者: 森園良幸1 酒匂崇1 坂上譲二1 武富栄二1 川井田秀文1 上原裕史1

所属機関: 1鹿児島大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.495 - P.500

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 抄録:頸椎後縦靱帯骨化症の再手術症例6例(4.1%)について,再手術の原因について検討を行った.再手術の原因は,前方法では側方骨化の残存による症状悪化,また長期例では固定隣接椎間の変性に伴う再発が見られた.後方法では,硬膜の著明な膨隆に伴い,側方部でtethering effectにより術後,根症状の出現を見た例があった.しかし脊髄症状の改善は見られた.術後骨化の進展や再出現による症状の悪化をきたした症例はなかった.再手術の防止のためには,ミエログラムやCTMなどの検討を充分に行い,適切な手術法の選択が必要である.症状悪化或いは不変の原因を正確に把握することは非常に難しいが,臨床症状,ミエログラム,CTなどより総合的にみて決定し,それに合ったより良い再手術方法を選択していかなければならないと考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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