icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科23巻4号

1988年04月発行

文献概要

特集 脊柱管内靱帯骨化の病態と治療(第16回日本脊椎外科研究会より)

頸椎後縦靱帯骨化症に対する片開き式脊柱管拡大術の合併症とその対策

著者: 平林洌1 里見和彦1 市村正一1 田中耕一1 若野紘一1 戸山芳昭1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.509 - P.515

文献購入ページに移動
 抄録:OPLLに対する後方除圧法として,片開き式脊柱管拡大術を56例に行った結果,従来の椎弓切除術にくらべて,除圧効果の点では平均改善率63%と勝るとも劣らなかったばかりでなく,術後の支持性の点では明らかにすぐれていた.すなわちmalalignmentの形成や不安定性を防止でき,OPLLの術後の進行防止にも役立っていた.
 本手術法は,他の脊柱管拡大術にくらべても操作がより簡単で,より安全に行いうる利点をもつといえるが,殆んどは一過性ではあるが,13例に合併症を認めた.C5,6髄節の不全麻痺(6例)と神経根性の背部痛(7例)であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら